第21回卓越サロンを実施しました
報告担当:
- 新領域創成科学研究科メディカル情報生命専攻 大塚
- 新領域創成科学研究科メディカル情報生命専攻 安澤
- 新領域創成科学研究科海洋技術環境学専攻 三上
開催日: 2022 年 09 月 15 日 15:00-17:00
開催場所: Zoom
テーマ: 新型コロナウィルスを基に新たなる感染症に向けた対策を考える
目的:社会の実問題に対する異分野の視点・解決策を知り、自身の意見との組み合わせ方を考える
1.卓越サロン概要
まず、主催者側から新型コロナウィルスに関して話題提供をした。次に、話題提供を基にグループワークを 2 回行った。グループ内で司会者、書記、発表者を決めてもらい、いくつかのグループに意見を共有してもらった。最後に記念撮影をした。
話題提供内容
まず、現在世界的に流行しているコロナウィルスに関して基本的なことを説明をした。具体的には、ウィルスの構造、感染経路、予防接種、全数把握と定点把握の特徴に関して述べた。次に、海外の新型コロナウィルスに対する向き合い方を紹介した。
グループワーク 1
政府・企業・研究者等の立場に立って、Covid19 の事象を基に新たな感染症が流行した際に経済的・医療面等で損失が少なくするにはどう対処したらいいか?
また、自身の研究、研究分野の知識の活かし方を議論する。
グループワーク 2
感染者数を把握するために全数把握を実施すべきか?ディベート形式で行った。グループワーク後に代表者に発表してもらった。
2.アンケート結果
話題提供
- これまでの新型コロナウイルスに対する技術や対応がまとめられていてわかりやすかった
- 専門外の話ではあるが参考になる部分も多かった
- 全数把握と定点把握の利点欠点について定性的な違いに留まらず,定量的な観点からの説明もあるとより良かった
グループワーク1
- 各自の研究分野の視点をもとに様々な意見を聞くことができてとても面白かったです。
- 話題が広すぎてまとまらなかった
- テーマがトレンドを反映しているのは大変良いが医療や教育、経済の観点で論じるには、後のブレイクアウトルームの 30 分は少なすぎると感じた
グループワーク2
- ディベート形式は新鮮で、様々な意見が出て良かった
- 別のグループとも議論したかった
- 時間が足りなかった
全数把握の賛成派の意見
- 全世界の人が同じ感染症に同じタイミングでかかることは非常に珍しいケースなのでデータを残しておくことが大切
- 全数把握をやめた場合、新たな変異株の感染拡大を見逃してしまうのではないか
全数把握反対派の意見
- すべてのデータをとらなくても概算だけ分かれば良いのでは?
- 事務作業の負担を軽減するべき
- 全数把握ができればそれに越したことはないという意見は一致し、そのうえで現状ではかけるコストに見合ったメリットはない、どうしたらコストを下げられるのかについて議論した全数把握をやめた場合、新たな変異株の感染拡大を見逃してしまうのではないか
今後の展望
アンケートでもご指摘があったように、グループワークの時間が短く表面的なことしか議論できなかったのが課題点だ。専門的な議論も期待しているため、日本語英語を分けてグループ分けをしているため時間を要していた。次回のサロンでは、事前に参加者を把握して、グループ分けをすれば、議論に時間がさける。