第15回卓越サロンを実施しました
- 実施内容
2.1 プログラム次第
1.東京大学MIT産学連携人材教育プログラムとWINGS-PESの連携
2.海上輸送におけるGHG排出の現状と戦略(資料)
3.シミュレータの説明・デモ(資料)
4.意思決定ゲーム(シミュレータ)の体験
5.グループでの意見交換・ディスカッション
6.各グループの発表
7.総括・コメント
2.2 海上物流シミュレータ
本シミュレータは海上物流を模擬し,政策立案者(Regulator)と海運会社(Company)
が意思決定を行い,それらが互いに影響し合う様子をシミュレートするためのものである.
今回のワークショップでは,Regulator1名とCompany3名に分かれ,4人1グループでゲームを進行した.参加者は,それぞれの役割にしたがって毎年及び複数年に一度,意思決定を行う.以下にそれぞれの目的と可能な意思決定について示す.
● Regulator:
○ 目的:
■ 規制をかけることでCO2排出量を削減する
○ 意思決定(5年に一度):
■ 船舶から排出されるCO2量に対する規制割合
■ 環境負荷を減らす船の建造に対する補助金交付率
■ 炭素税率
● Company:
○ 目的:
■ 規制を満たしつつ,船を建造し荷物を運ぶことで利益を得る
○ 意思決定(毎年):
■ 新規船の注文
■ 既存船の廃棄
■ 既存船の運航速度変更
各プレイヤーは,Google Spread Sheet上で開発されたGUI(Fig. 2)を用いて,シミュレータを操作する.またCompanyは,各年および累積の自社と他社の利益・輸送量・自社のCO2排出量などの結果を確認することができる.一方Regulatorは,全Companyの結果を確認することができ(Fig. 3),それらを踏まえて意思決定を行う.
Fig. 2 シミュレータGUI画面(左: Regulator,右: Company)
Fig. 3 ワークショップ実施後の結果例(Regulator画面)